騎馬武者ロックフェスは、福島県南相馬市の復興を目的として開催する野外ロックフェスです。
　2011年に発生した東日本大震災、福島第一原子力発電所事故によって故郷を離れた人たちが、年に一度でも帰って来るきっかけにしたい、そして南相馬市のマイナスイメージを音楽フェスティバルによって払拭したいという想いから、地元の有志メンバーによって実行委員会を立ち上げ、2014年より開催をスタートしました。新型コロナウィルス蔓延による影響等で開催を見送った時期もありましたが、たくさんの仲間やお客様に支えていただきフェスを継続してくることができました。
　騎馬武者ロックフェス実行委員会を立ち上げた際、候補地の一つに「北泉海浜総合公園」がありました。ただ、当初はまだ震災の被害が色濃く残り、フェス開催が実現できる状況ではありませんでした。そこで相馬野馬追が開催されている「雲雀ヶ原祭場地」にて開催をスタート。当時は町に人も少なく、フェスが開催されることで多くの方が駆けつけてくださることをとても喜んでいただきました。2017年からは開催地を「南相馬市馬事公苑」へ移動し様々なアーティストの出演やワークショップの充実化など、これまで以上に安全面にも配慮したレイアウト変更を行いながら、皆様に楽しんでいただくことができました。
　回を重ねる中で地域の復興が進み、「北泉海浜総合公園」の整備が進んだこともあり、いつかあの場所で開催をしたいという想いが強くなりました。騎馬武者ロックフェスがあることで南相馬へ足を運ぶことができる、と全国から駆け付けてくださる方も増えました。立ち上げ当初からの想いはそのままに、まだまだ南相馬の魅力を広く、多くの方に伝えたい。後世に南相馬という地域の可能性を伝えていきたいという想いから2025年は「北泉海浜総合公園」にて開催することにいたしました。震災、原発事故前はサーフィンの聖地としても人気を集めていた海のある町として、南相馬の海を側に感じながら楽しんでいただける一日を作りたいと思います。
　※開催時期的に遊泳はできませんこと予めご了承ください。
　今年も「おかえり」「ただいま」が響き合う一日を、そして騎馬武者ロックフェスの新たな一歩をぜひ一緒にお楽しみいただければ幸いです。お待ちしております！